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桜の花の下には [ふらりひょん]

この季節、30代後半はいつも伏せていた。

ベットの中で梶井基次郎の小説など読みながら、庭に咲く桜を眺めながら思うこと。桜は来年も咲くに違いない。自分は今と同じように眺めているのだろうか、それとも見納めなのか。

気の病だったのかも知れないが、この季節になるとまともではなかった記憶がある。40代半ばからはパッタリそんな心情になることはなかった。

久しぶりに二日ほど伏せていた。

以前と違う点は、あまりによい天気だったので重い身体を引きずるようにして車を飛ばし、佐久間ダムで桜を愛でた。熱があった。食欲もない。写真機の機材をフルセット車に入れて準備万端出かけたが、ズームレンズ1本で数枚撮っただけ。

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仕事は休んだがこんな素晴らしい天気を一日寝ていては

勿体ない

と思った。たぶん贅沢な時間でそうそうあるわけではない。なにしろ年に一回しかないのだ。遅れに遅れた桜が一気に咲き誇っている。人も少ないはずだ。

寝ている場合じゃない。

一日目を無理したため休みが二日になっただけだ。仕事ならもっと酷い生活をしてきた。だから今が勿体ない。 

 

年齢を経るに従って随分と変わるものだ、人間というものは。これからもっと変われるのだろう。変化は進化だ!と勝手に評価している自分が可愛く思えた。 


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