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音楽の話題が続きます [音楽]

ジャズでもクラシックでも、ソロかトリオ、カルッテット、多くてオクテットぐらいまでで、フルオーケストラは苦手だったのです。

最近、ブラームス、チャイコフスキー、リスト、ラフマニノフ、スメタナ、プロコフィエフ、シベリウス、ドビュッシー等の協奏曲にはまっている。

ピアノ協奏曲、バイオリン協奏曲。
演奏者からはいる傾向の私としては、ピアニストであれば演奏が記録されているのを前提にすれば、例えばラフマニノフ(六フィート半のしかめっつら)、ルービンシュタイン、ホロヴィッツ(ホモで神経症、変人、超絶技巧)、バックハウス(お堅い)、グレインジャー、グールド(奇人変人、アチョンブリケ)、アシュケナージ、ミケランジェリ(伝説と奇行の巨匠)、ダンタイソン(嘆美的だな)等々。こうしてリストアップするとピアニストって変人ばかりですな。

彼らの協奏曲を聞いてフルオーケストラの奥深さに感じ入りました。
最初はピアニストの邪魔としか思えなかったのに。

アシュケナージ様.jpg割と最近聞いて目を見張った、いや耳がクイと引きつけられたのはアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団!指揮ベルナルト・ハイティンク。ソリストはあのアシュケナージ!

彼はそれほど好きな部類に入らないピアニストの巨匠ですが、何の気無しに買ってお蔵入りしたCDをi-podでイヤホンにUE(Ultimate ears)triple.fi 10 proを使用して聞いてみたのですよ。下手なオーディオシステムより迫力ある音が聞けるのですが、コンセルトヘボウ管弦楽団の生み出す音の積算!

重々しいアシュケナージ様のソロから始まるのですが、厚みのあるバイオリンとコントラバスの重低音がふわっと歩き始めたと思うと、まるで大海まで押し流すような分厚い音の洪水がピアノを包むように押し寄せる。ピアノ協奏曲第2番ハ短調、Op.18。

第一楽章は重厚な低音弦がリズミックに陰鬱な熱情と緊張感を漂わせている。
アシュケナージが指を絡めるミスをしても何のその、ハッとするほどの管楽器の爆発とメリハリのある、それでいて優しげな弦の響き、一糸乱れない巨大な音の塊。バンっと音が出た後の静寂がまたすんばらしい。

時々目の覚めるような泡立ち感あるピアノが入りますが(さすが巨匠!)、それ以上にハイティンクの指揮するコンセルトヘボウが素晴らしい出来で、協奏曲の何たるかを遅まきながら知るに至りました。青山の非常に高名なフランス料理店に行ったときのこと。贅をこらしたスタンウェイのピアノが・・・調度品のようなと言う表現が妥当でしょう・・・そのピアノですが演奏会を終えたアシュケナージさんがディナーでパラパラっと弾いたそうです。カメラ持っていなかったので携帯で数枚納めました。

話しそれましたが、フルオーケストラにはすっかり参りました。仰々しいオペラハウスでオーケストラを楽しむ人々の気持ちがこの歳になって解ったのでした。今年になってフルオーケストラ付きオペラ蝶々夫人見に行っちゃいましたよ!S席で!!!シャンパン飲んだりして!

ま、それは置いておいて、シベリウスのヴァイオリン協奏曲、これはヤッシャ・ハイフェッツをソリストに迎え、ワルター・ヘンドル指揮、シカゴ交響楽団。シベリウスはフィンランドの至宝の作曲家。北欧の雄大な自然を彷彿とさせてくれる曲想です。ハイフェッツは言うまでもなく超天才ヴァイオリニスト!全体を完全に支配していますが、超弩級の天才を引き立て、脇役に徹しつつ主張すべき所はガッツリ決めております。

ブラームスのヴァイオリン協奏曲!
当時新進気鋭のやはり天才児、ギドン・クレーメルとレナード・バーンスタイン指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のヴァイオリン協奏曲 ニ短調、Op77。演奏は勿論録音ももの凄い出来です。

してみると、ソリスト無しのシンフォニーまで守備範囲を広げざるを得ないのです。お蔵入りしたCDから聞き始めています。クリーブランドオーケストラ(現地に行ったときお土産でCD数枚もらいました)のモーツアルト、スメタナなど拝聴してしまった。

いやー、音楽ってジャンル問わずすばらしいですねーーーー。 

それにしても、私は天才とか超弩級って言葉に弱いつくづく思います。 平々凡々だからなー、こちとらは。


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